キミも未来のトビラをひらこう!!
Scratchで絵を描こう
まずは、今回のレッスンで作るものをみていこう。 今回は、Scratchを使って絵を描く方法を勉強していこう
いくつか実際にかく、完成形を見て、作るものをイメージしてみてね!
Scratchで絵をかくには、これまで使ったことのないペンの中にあるブロックを使っていくよ。
アニメーションにつかう背景・スプライト用意して設定していこう
まずは、スプライトを確認するよ。1つ設定されていればOKだよ。
次に、背景を確認しよう。
ペンの中にあるブロックをつかって線を描こう
鉛筆のスプライトだからScratchで絵をかけるというわけではないんだよ。 じつは、それぞれのスプライトは(ペン)をもっているんだ。 今回はその(ペン)という機能を使っていくよ。 ペンを使うことで、みんなが紙に線を書けるように、スプライトでもペンを使ってステージに線を書くことができるようになるよ。
ペンのブロックは拡張機能として追加しよう。
(ペン)を選択してね。
ブロックパレットに(ペン)が追加されて、使えるブロックの種類が増えるよ。
スクリプトエリアのペンの中にある[ペンを下ろす]のブロックを使うと、スプライトがペンを下ろして、うごきに合わせて線を書いていくようになるんだ。 ペンを下ろすのブロックを追加してみよう。
まずは、鉛筆のスプライトを選択。 つぎに、ペンの中にある[ペンを下ろす]のブロックを追加。 これで、ペンを下ろすのブロックをクリックして実行すると、スプライトのうごきに合わせて線が書けるようになるよ!
ためしに、ペンを下ろすのブロックに、(10歩動かす)のブロックをつなげてみうよう。 10歩だと、ちょっとしかうごいてくれないから、数字は100歩に変更してみよう。 これで、作ったブロックをクリックして実行してみよう!
線は書けるようになったけど、鉛筆のまんなかくらいに線が書かれているね。 これは、ペンがスプライトの中心点におかれているからなんだよ。 レースゲームの時に、車の中心点をかえたように今回も中心点を鉛筆の先にしてみよう!
まずは鉛筆のコスチュームを選択。 右上にある十字のボタンが中心点をきめるボタンだよ。 いまは中心点が鉛筆のまんなかになっているから、鉛筆全体を選択された状態にして、鉛筆の先が中心点になる様に動かそう。
これで、中心点が鉛筆の先になったね。 スクリプトにもどってもういちど実行してみるとしっかり鉛筆の先で線が書けるようになっているね! これで、ペンの使い方の基本はバッチリだね!
いちど書いた線を消したいときには、ペンの中の[消す]というブロックをクリックしてみよう。 これで、線が消えてきれいなキャンパスにもどったね! ペンはいちどおろすとずっとおろしたままになってしまって、スプライトのうごきに合わせてずっと線を書いてしまうから、うごきがおわったら[ペンを上げる]のブロックを使って、ひつような時だけペンが使えるようにしておこう!
スプライトをうごかして字を書いていこう
ペンを使って「L」という文字を書いてみよう。 うごきかたは、ステージの中心をスタート地点として下方向をむいて、ペンをおろして、100歩うごいてから右を向いて50歩うごくようにしていこう。 まずスタートの地点と向きをきめる。そして、ペンを下ろしてうごきだす。 かきおわったらさいごにペンを上げる。この流れをわすれないでね!
下や右をむくのは[~度に向ける]のブロックを使おう。 こんなふうに、書きたい文字の書き順を考えてうごきを作っていくとScratchで文字を書いていくことができるね!
角度をつかって図形を描いていこう
つぎは正三角形を描いてみよう。 正三角形を描くにはどう、うごけばいいか考えよう!
スタート地点から右方向をむいて直進 ↓ 左へまがってまた直進 ↓ また左へ曲がって直進 ↓ 最初の地点に戻る この動きで正三角形が描けるね!
何度まがればいいかな? 色々な角度をためしてみよう!
最初は100度で挑戦してみよう! 三角形には見えないね。
つぎは、110度にしてみよう! 少し三角形に近づいたね!
もう少し角度を大きくしてみよう! きれいな三角形になったね! 120度にすればよかったんだね!
でも、なんかいも試すのは大変だよね。 角度を一回で計算するにはどうしたらいいかな? ゆっくりうごきを確かめてみよう! [左に120度回すの後に1秒待つ]を追加しよう。
鉛筆が正三角形を描いてスタート地点にもどったときにちょうど1回転しているのが分かるかな? 1回転するというのは、360度回ることだから、3回同じ角度をまがって360度になるだけ回転すれば、一周できるね。 だから、1回あたり ÷ 3 = 120度回ればいいことになるんだよ!
こんどは正方形を描いてみよう。 正方形は角が4つなので、4回まがって1回転すればいいね。 さっきの計算をもう一度やってみよう! 1回あたりは360度 ÷ 4 = 90度回ればいいことになるね! さっきのブロックの固まりの数字を変えて正方形を描いてみよう! できたら実行してみよう!
正方形は辺の数が4つになるから、くりかえしの回数もわすれずに変更しよう! 360÷(角の数)度回せばいいんだね! 正三角形なら角は「3つ」だから360÷3=120度→120度回すのブロック使う 正方形なら角は「4つ」だから360÷4=90度→90度回すのブロックを使うおう。 同じ方法で正五角形や正六角形も描いてみよう!
図形のさいごに丸を描いてみよう。 丸を描くには角をいっぱい作ればいいね! 今回は60角形で描いてみよう! さっきの計算をもう一度やってみよう! 1回あたりは360度 ÷ 60 = 6度回ればいいことになるね。 さっきのブロックの数字を変えて描いてみよう!
丸になったね!角の数を多くすると丸に見えるようになるよ! 練習のためにほかにもいろんな角度に挑戦してみてね!
図形の書き方を応用して模様を描いていこう
1つの図形だけではなく、図形を元に綺麗な模様を作っていこう!
正多角形を描いたあとに、書く位置を少しずつずらして、また正多角形を描く。 繰り返しの中に繰り返しを入れると、きれいな模様を描くことができるよ。 プログラムは指示されたうごきを正確に実行するから、規則的な線が書けてすごくきれいな絵になるよ!
まずは、正六角形を描くようにスクリプトを追加してみよう。 6つの角なので、360度 ÷ 6 = 60度だね! スタートの位置を X座標を0、 Y座標を50にして、 うごかす歩数は50歩でやってみよう! きれいな正六角形が描けたね
つぎに、何度も正六角形を描きながら、 一周分正六角形を描くようにしてみるよ。 今回は書きながら、右に20度ずつ回していくようにしてみよう。 360度 ÷ 20度 = 18 になるので、20度ずつずらしながら、18回正六角形を描くと一周回るね!
こんな図が描けたら完成だよ! きれいな絵が描けたね! 一周360度を使って、もっと回数をふやしたりするとまた、ちがった絵が描けるのでためしてみよう!
つぎに一筆書きで星を描いてみよう! こんどは正多角形じゃないね!どうやって角度を考えればいいかな?
指で机に星を描いてみよう。 元の位置にもどってくるまでに、スタート地点を出てちょうど2回転しているのがわかるかな?
星の角は5つあるから、360度 × 2回転 = 720度を、1回あたり720度 ÷ 5角 = 144度回ればいいね。 こんなふうに作れば星が描けるね! 実行してためしてみよう!
これまでつかった図形を活用して絵を描こう
さいごに、これまでつかった図形を活用して絵を描いていこう! 完成形は家の絵を目指そう
この絵を分けてみると、長方形+三角形+正方形でできていることが分かるね! 一つずつ作っていけば、簡単に作ることができるよ!
まずは長方形を作ってみよう。 長方形は縦と横の長さが違うから、注意してね!
縦の線を書いて、横の線を書いてを2回繰り返すことで長方形が描けるね! つぎに、スタート地点にもどってきたら、長方形の上に正三角形を描いていこう。 これで、家と屋根ができるね!実行して見てみよう。
次に、長方形の内側に正方形を描いていこう。 X座標とY座標を移動すればいいんだけど、ペンがおりたままになってしまうから、一回ペンをあげよう。 そして、移動したらまたペンを下ろして、正方形を描くようにしよう!
これをさっきのスクリプトにくっつければ完成だ! こんな風に図形を使うことで絵を描けるようになるんだよ! 他のスプライトを登場させてみたり、前のレッスンでべんきょうしたメッセージを使って絵も描きながらアニメーションを作ったりしてみるとおもしろいよ!
ペンの色や太さを変えてみよう
さいごに、ペンの種類(しゅるい)について見ていくよ! ペンは、色・濃さ・太さを変えることができるんだよ!
[ペンの色を~にする]は、 ステージ上で描く時に色を指定することができるよ。自分のすきな色に変えたいときに使おう。
[ペンの色を~ずつ変える]は数字で色を指定、線を書きながらどんどん色を変えたい時に使うよ。 いままで作ったスクリプトに追加してためしてみよう! つぎにペンの濃さのブロックを見ていこう。 通常は濃さが50になっていて、0に近づくと濃く、100に近づくと薄くなっていくよ。 色を変えてみたり、濃淡をつけたい時に使ってみよう!
ここで注意することがあるよ。 ペンの色を〜にするを実行するとペンの濃さを〜にするはリセットされるよ。 色と濃さを調節したいときはペンの色を〜にする→ペンの濃さを〜にするの順でしてね!
最後にペンの太さのブロックを見ていこう。 これは、線の太さを指定したい時に使うよ。 [ペンの太さを~にする]を使うと線の太さを変えることができて、数字が大きくなるほど線が太くなるようになっているよ。 こんなふうに、太さや色を変えたりすることでもっと楽しい絵が描けるようになるね! どんどんためして、自分のお気に入りのペンを見つけよう!
それぞれのスプライトは「ペン」をもっていて、今回はそのペンという機能を使って絵を描くことができたね! ペンの中にある[ペンをおろす]のブロックを使うと、スプライトがペンをおろしてうごきに合わせて線を書けるようになったね。 正方形やそのほかの多角形や、角度を考えて、くりかえしのスクリプトを使うことで色々な図形が書けるね! ストーリーの時と同じように、どんなうごきをさせれば絵がきれいに描けるのかを考えていこう! 自分だけの絵を考えて、Scratchで絵を描いていこう!